山に入山したら、いざというときに、何も持っていないと対応が出来ません。
最近はトレランが流行っていて、トレランの方のザックが明らかに小さく、最低限の行動食と水分ぐらいしか持っていない感じですが、何かあったら誰かを呼べばいいという認識なのでしょうか。感心しません。
ある程度の対処が出来るよう、準備しておく必要があります。
当然重くなりますが、それが嫌なら登山はしない!ぐらいの気持ちで楽しみたい。
非常用品リスト
・怪我用の救急用品
虫刺されの薬
絆創膏
カットしたテーピング
個包装の消毒剤
傷薬
包帯
ポイズンリムーバー
手ぬぐい
薬 など
・防水手袋
・雨具
・ツェルト
・ストック
・携帯トイレ
・エマージェンシーブランケット
・予備電池
・膝用サポーター類
救急用品について
・かゆみ止め、ポイズンリムーバー
虫のいる季節には、かゆみ止めとぽインズンリムーバーは必須です。
スズメバチに刺されたときは、早めの対処が必要です。
ブヨに刺された時は、残念ながら、すぐに気づかない事が多く、数時間が経ってから腫れてきて気づくことが多いので、その場での対処は難しいです。
かゆみ(痛み)は強烈なので、かゆみ止めは強めの効果のあるものがおすすめです。
・カットしたテーピングや絆創膏
傷が出来た時の保護だけでなく、靴ずれになってしまうと、歩くのも困難になるほどの痛みとなってしまうため、その保護に役立ちます。
指の突き指や骨折などをしてしまった時、固定しておくのに役立ちます。
・包帯や手ぬぐい
骨折の疑いのある時、木を使って固定したりするのに役立ちます。
・薬
痛み止めだけでなく、下痢止めなども持っていると、行動不能にならずに済む場合もあります。
防水手袋
冬以外の暖かい季節でも、雨が降って手が濡れるとかじかんで、かなりつらくなります。
下手すると、体温を奪われます。
晴れの予報でも、山では天候の急変は当たり前なので、必ず携行します。
手袋は「はっ水」や「防滴」タイプだと、雨量が多いとしみ込んできますので、必ず「防水」と表示されている物です。
山頂などは気温が低いものですから、インナー手袋もあると良いです。
雨具
・レインウエア
レインウエアは必須です。(晴れ予報でも必ず)
高価ですがゴアテックス製のものが、やはり一番良いです。
暑い季節でも、ある程度蒸気を逃がしてくれるので、割と快適です。
蒸気が逃げないタイプのレインウエアだと、熱中症を起こす可能性も出てきますので、夏の暑い樹林帯などでは、レインウエアを着るかどうかの判断が難しいです。
脱ぎ着が面倒臭がって無理すると、熱中症になりますので、面倒でもこまめな脱着をします。
・傘について
岩場や鎖場・梯子の無いような樹林帯では、傘が大活躍です。
すぐに出せてレインウエアを「着る」よりずっと早く雨を防げます。
ザックに防水カバーをかける手間も省けます。
但し、普段からダブルストックの人には不向きです。
携帯トイレ・エマージェンシーブランケット
・携帯トイレ
山ではトイレに行きたくてもトイレがない!は当たり前です。
持っていると安心です。
・エマージェンシーブランケット
遭難・低体温症に陥る可能性は誰にでもあります。
必ず1枚は携行します。
ツェルト
かさばりますが、あった方が安心です。
ツェルト用のポールは、トレッキングポールでも代用できます。
折り畳みのトレッキングポール
普段はポールは使わない派ですが、ザックの中には携行しています。
もしも捻挫など怪我をしてしまったとき、これがあれば、場合によっては下山が可能になります。
疲労してしまった時や、予想外に膝に痛みが出てしまった時にも役立ちます。
その他携行しているもの
・タイラップ(コードなどを束ねるもの)
靴底がはがれてしまった時やザックなどが壊れた時に応急が可能な場合があります。
・携帯電話の予備電池
私は必ず2個持っています(宿泊する時は3個+充電器)
理由は、万が一遭難してしまった時、連絡が不能にならないためや、寒さで電池の減りが予想以上に早くなったり、また携帯電話の不調で電池の減りが早まる事もあります。
そのため、予備電池は「そんなに必要?」と思われるかも知れないですが、多めに携行しています。
・膝用・足首用のサポーター
ちょっとひねってしまった、とか、思った以上に膝に負担がかかり、下山時に痛みが出てしまった、という経験をしたことのある人も多いのではと思います。
サポーターを着けるだけで驚くほど痛みが軽減することもあります。(症状や人にもよるので、必ず軽減するわけではなく、あくまでも緊急のサポートです)
まとめ
救急用品はある程度自分で対処するためのものですが、必要な場合は無理せずに助けを呼びましょう。
私が携行しているものは、救助を呼ばずに済むならその方が良いからというためで、無理するための物ではありません。
ただし、「それ、救助必要だったの?」みたいな救助要請もあるみたいです。
逆に「救助を呼ぶと恥ずかしい」とか「お金がかかる」との理由から、骨折してるのに無理して自力で下山して悪化する人もいるし、「そんなことしてたら命に関わるぞ!」の状況の人もいるようなので、必要なら救助依頼をするべきだと思います。
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