2年ぶりの穂高岳縦走です。
1日目 上高地~岳沢小屋~天狗のコル~ジャンダルムを経て奥穂高岳~北穂高岳まで(北穂高小屋泊)
2日目 北穂高小屋~大キレット~槍ヶ岳~槍沢経由にて上高地まで
1日目 上高地~岳沢小屋~天狗のコルからジャンダルム~奥穂高岳~北穂高岳
沢渡より出発。
沢渡駐車場はとても混みあうので、前日の夜、早めの時間に24時間営業の市営駐車場(ナショナルパークゲートに一番近いかすみ沢駐車場)へ入りました。(夜中2時ごろには満車になり、引き返していく車が多くなりました)
かすみ沢駐車場からはバス停のあるナショナルパークゲートまでは、地下道を通って行かれます。
始発の時間よりも1時間以上前から並びだすので、早めの行動をします。
早く行くと、まず、タクシーの集客が始まります。(乗り合いの形で乗務員さん達が集客します)
釜トンネルのゲートが開く時間は変わらないので、バスでもタクシーでも時間は大きくは変わりませんが、タクシーの方が若干早いです。
私は始発のバスで上高地へ。
上高地へ着いてから「トイレ」「登山計画書の提出」をしようとすると、混雑から待ち時間が長いので、登山届は「コンパス」トイレは岳沢小屋で寄る予定で、上高地バスターミナルには立ち寄らず、すぐにスタートです。
1時間45分で岳沢小屋に到着。
岳沢小屋に着いたらトイレを済ませて天狗沢へ。
天狗沢は浮石の多いガレ場が延々と続きますが、ペンキマークが多いので、足の置き場を気を付ければ大丈夫です。
天狗のコルの手前で少しルートが分かりにくい部分がありますが、左側の岩の抜けた方へ進みます。
天狗沢は風があまり無く、天気が良いと暑いぐらいですが、天狗のコルに出ると、西からの風がとても強く吹き抜けてくるので、コルに出る前にウエアを足すなど、装備を整えます。
雪渓が残ってる場所がありますが、登山道にはありませんでした。
エキスパート向きコースと書かれています 天気が良いと空がとても美しい
天狗沢から振り返った景色 まだ雪渓が少しあります
岳沢から2時間10分、天狗のコルへ出ました。
ここからは奥穂高まで延々と岩場が続きます。
足元の下は崖ですが絶景です 水晶岳が見えます
ジャンダルムです。
ジャンダルムに登る事自体は、ちゃんとルートがあるので難しくありません。
ここの岩稜地帯を歩く技量があれば、誰でも登れます。
ちなみに、私が歩いた翌日、ジャンダルムより滑落死亡事故が起きていますが、ルートと逆の方向(飛騨方向)に落ちていますので、正規のルートを通っていないと思われます。
ジャンダルムに人が見えます おなじみの天使です
穂高岳山荘と槍が見えます
ジャンダルムを越えると、そこからが一番の難関です。
慎重に歩きます。
馬の背は、3点支持を守って進めば怖くありません。
つかまるところはたくさんあります
馬の背、ロバの耳を通過すると奥穂高岳です。
振り返って見えるジャンダルムは独特の形をしています。
奥穂高岳方面からのジャンダルム 奥穂高岳です
12時40分穂高岳山荘に到着です。
穂高岳山荘はとても込み合ってました。
まだ先があるので、トイレを済ませて急いで出発します。
唐沢岳を通って北穂高小屋に向かいます。
唐沢岳を過ぎると、崖を下り、コルからまた登り返します。
キツイけど楽しいです。
鎖のあるところはまだ親切
下ったら登る 垂直に近いけどスタンスある
北穂高岳に着いたら、北穂高小屋は目の前です。
絶景です。
美しいサンセットを見ることが出来ました。
1日目 上高地から天狗沢を経て北穂高小屋までは、20.6㎞・9時間32分でした。
北穂高小屋は、予約をした時は「混みあってしまい、かなり窮屈になってしまうかも知れません」と言われていたのですが、2人部屋に2人で1人1枚のお布団で寝ることが出来ました。
小屋の方はとても良い方でお食事もおいしかったです。
お水はボトルを持参すると、宿泊者には無料で入れてくれます。
2日目 北穂高小屋~大キレット~南岳~槍ヶ岳~槍沢~徳沢~上高地
2日目、大キレットから槍ヶ岳へ。
朝は暗いうちから出発しました。
小屋を出るとすぐに崖下りなので、慎重に行きます。
南岳の方からもヘッドライトの光がたくさんこちらに向かっています。
途中でご来光。
ペンキマークはたくさん
南岳、中岳を越えて槍ヶ岳を目指します。
槍ヶ岳山荘に荷揚げのヘリが飛んでいて、操作が正確すぎてかっこよかったです。
南岳小屋 槍ヶ岳と槍ヶ岳山荘 荷揚げのヘリ
9時ごろ槍ヶ岳山荘に到着。とても混んでいました。
槍の穂先に登る人がたくさんいて、登るか迷うほど。
空いていれば30分もあれば往復出来そうなところ、1時間以上かかりました。
岩登り、鎖に慣れていない人たちが圧倒的に多く、それで時間がかかっています。
私の目の前にいた初老の方は、怖かったようで、降りてきてから腰が抜けたようにフラフラになっていました。
1時間程度はまだ良い方だそう。酷いと2時間近くかかるようです。
上がってくる人が多い
槍ヶ岳を出発し、いよいよ上高地までの下山です。
水を購入しトイレを済ませ、10時40分出発です。(お水は500㎖100円)
バスの最終の時間は、シャトルバスは5時5分、新島々方面の路線バスは6時で、それがタイムリミットのため、急ぎます。
バスに間に合わなそうな感じだったら、予約なしでも宿泊が可能な槍沢ロッジに泊まる予定でしました。
下山開始後、槍ヶ岳を見上げる 途中には雪渓が。(登山道にはない)
槍沢ロッジ通過1時15分。
これは行けそう。
上高地を目指し、ペースを上げて歩き、16時37分上高地に到着しました。
途中何か所もあるテント場は、どこも満杯状態でした。
槍ヶ岳へ向かっていく人たちもゾロゾロいました。
翌日の帰りが大変なことになるだろうと思いながら。
沢渡行きのバス停はたくさん並んでいましたが、臨時便がバンバン出ていたので、5分足らずで乗車出来ました。
もっと混んでいる時だと、河童橋まで長蛇の列となり、2時間~3時間待ちとなるようです。(この翌日は2時間待ちとなったそうです)
2日目、北穂高小屋から槍ヶ岳経由、上高地までは、38.8㎞・11時間57分でした。
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