この時期は雪山装備が必要です。アイゼン、ピッケル、スコップ、多めの防寒着、ヘルメット等で20kgになり、そこに水3リットルがプラスされました。
自分の体力で、20kgを担いで槍ヶ岳山荘まで上がる自信が無かったので、3連休を利用してババ平でのテント泊としました。
横尾〜槍沢ロッジまでは、雪があったり無かったりで、気温によっては凍結もあり。
槍沢ロッジ辺りからは完全に雪道ですが、日中など気温が低くなければアイゼン無しでもババ平までは行かれます。
ババ平から先は直登が多く、急登が出てくるので、アイゼン&ピッケルは必須です。
中にはチェーンスパイク&ストックの装備の人もいましたが、滑りやすい上に滑落したらストックでは絶対止まれませんし、急登なのでかなり落ちます。
チェーンスパイクの人はとても時間がかかってました。
今の時期のババ平のキャンプ場は、水場がまだ使えないため、ウォーターバッグを多めに持っていって、槍沢ロッジで補給するか、雪を溶かして水を得るか、または出ている沢を探して水を汲むかになります。
私は槍沢ロッジで3リットル補給して、翌日槍ヶ岳山荘で更に1リットル買ってきました。(槍ヶ岳山荘のお水は天水の塩素消毒水のようですので、塩素臭が気になります)
沢はテントサイトそばのところは枯れていましたが、7〜8分ぐらい上流へ行くと降りられそうなところに汲めそうなところがありました。
⬇朝の上高地
槍沢ロッジからは雪がたくさん
少し風が気になったので、テントの周りにちょっとした壁を作りました。
風が強くて日中に気温が上がったので、ペグや押さえが緩くなり、山頂アタックから戻ったら多くの人々テントが倒れたり潰れたりしていて、飛ばされてしまったテントもありました。
私のテントは壁のおかげか無事でしたが、押さえは緩んでいました。
槍沢は今の時期だと、まだ沢の上の雪渓を歩けるはずでしたが、先日上高地でも土砂崩れがあった大雨の影響で、雪渓が割れてしまいました。
小屋の方が安全に通れる道標を作ってくれたので安心して歩くことが出来ました。
大曲から上は直登で登っていきます。
5時間ぐらいかかると思っていましたが、直登&荷物が軽かったので、3時間半で着いちゃいました。
槍ヶ岳山荘でお昼を食べる予定が、早く着きすぎてしまい、ちまき弁当を買って下山して、テントでお昼をたべました。
穂先への登りは、山荘のライブカメラで見ると雪が無さそうに見えますが、踏むところにはかなりべったり雪や氷が付いていて、アイゼンピッケル無しでは登れません。
初めはピッケルはハシゴで邪魔になるかな?とザックに付けましたが、やはり必要で途中で持ちました。
下山は踏み跡の無いところが歩きやすかった。トレースのあるところでシリセードしたお馬鹿さんがいたようです。
他の人を思いやれない残念な人はどこにでもいますね。
山頂から早めに戻ってこれて暇だったので、お散歩しました。
雪渓が割れた先に見える枯れた沢を覗き込んだら、何かがチラッと見える。
よ〜く見たらテント!風で飛ばされたみたい。
スコップとペグだけ残ってた場所があって、忘れ物?と気になっていたのでコレだ!とすぐに思いました。
雪渓の無いところまで回り込んで見に行ってみた。
飛ばされるぐらいだから、中身が無くてテント場まで運べるかな?と思ったら、なんと中身入り😮
引きずらないように少しずつ運んでみたけど、無理でした。
中身を取り出して運ぼうかとも思ったけど、それは持ち主が嫌がるだろうと思ってしませんでした。
主が戻ってから、当然驚いていましたが、風で川床に飛ばされたことを伝えました。
初めは誰かのイタズラだと思ったみたいで、見つけて運ぼうとした私も疑われていたみたいでしたが、他のテントが風で潰れたりしているのを見て風が原因だと納得していたみたいでした。
帰り道では、徳沢辺りからのお花が楽しめたのと迂回路を通るため、今しか見られない場所からの景色も。
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