食べ物
・チョコレート
高カロリーの行動食として一見良さそうなチョコレートですが、寒い季節の行動食としてはNGでした。
寒いと持ち歩いても夏のように溶けませんが、口でも溶けませんので、とても食べにくい。
「小屋でのおやつ」程度に持って行くのは良いかもしれません。
・おにぎり
山で簡単に食べられるイメージのおにぎりですが、冬山では冷たくなり、でんぷんがβ化(ぼそぼそになる)してしまい、とても食べられない。
下手すると凍ります。
・ゼリードリンク
単純に、冷たいのでおなかが冷えます。
対処法で、胸ポケットにカイロと一緒に入れておけば、まあまあ大丈夫ですが、胸ポケットの保存は1個が限界ですね。
装備
・湿雪でのチェーンスパイク
チェーンスパイクの裏にはアイゼンのように板になっていないので、湿雪だとくっついて、どんどんダマが大きくなり、「天狗の下駄」状態になり、歩けません。
コンディションが悪ければ、一歩歩くごとに裏の雪の塊を払わなければならないような状態になります。(歩行速度が極端に遅くなります)
・急斜面でのスノーシュー
アイゼンの前爪を差し込んで登るような場面では、スノーシューやワカンでは急斜面は限界があり、登るのがかなり難しくなります。
その場合は多少雪が深めでも、アイゼンを「キックステップ」で登る方が効率が良いです。
・雪が薄く、岩の出た「ミックス状態」の雪面でのアイゼン・冬靴
ソールの硬い冬靴で岩場歩きは本当に歩きにくいです。
・ゴーグルやサングラスに曇り止めを塗っていない
吹雪いたり低温(-15℃とか)で強風の場合は鼻まで覆うバラグラバ+ゴーグルが必要になりますが、ゴーグルに曇り止め処理をしていないと、何も見えなくなります。
また、曇って付着した水分は凍ります。
・暖かくなるタイプの肌着の着用
ヒートテックなどの肌着は、暖かいけれど、吸汗速乾の作用が無く、汗をかく場面には適さない。
肌着が汗でベチョベチョになり、乾きが悪く、汗冷えを起こしやすくなる。
雪山の稜線では、汗冷えは低体温症につながり、命に関わる事もあります。
・冬靴でない靴に10本爪~12本爪のアイゼンを着ける
コバ(つま先とかかとの溝)の無い靴でも着けられるタイプのアイゼンはありますが、ソールが硬くない靴(雪用以外の靴)だとアイゼンが外れやすい。
急斜面だと、転倒・滑落の恐れもあるので、同じ雪山でも、気温や雪の量、斜面の状態によっては、そのような状態のアイゼンは危険です。
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